自然療法プログラム体験記ーHさん

寝たきりだった私が今や塾講師として社会復帰!

39歳女性・Hさん 23年間統合失調症
2014年3月 ケア滞在スタート
2014年5月 実質6週間のケア滞在を経て、卒業(ケア滞在終了)
2014年7月 塾講師として勤務

※Hさんは以下のブログで自然療法プログラムでのご自身の体験を綴られています。
ブログタイトル:「わけあり女 in 木の花ファミリー」

「Hさんのケア滞在記」

木の花に来る前の12年間、私は一日の大半をベッドの上で過ごしていました。少しでも歩くと苦しくなり電動車いすでないと外出できず、しかも三日に一回くらいしか外出できない時期もありました。意識も朦朧として、体調が不安定な私は健康な友達と外で会う約束をしなくなりました。そして人と会話する時間は減っていき、部屋で一人過ごしていると頭が狂いそうにもなりました。私には夢があり「絶対に治ってやる」と思っていましたが、あまりの辛さに突発的に自殺してしまいそうで、「いのちの電話」に電話したこともありました。16歳から精神科に通い、カウンセリング、漢方薬、光線治療、気功、ホメオパシー、ヒーリング、フラワーエッセンスなどありとあらゆることを試し、もちろん精神科でもらった薬も飲んでいましたが、どれも私が病気から抜け出す決定打にはなりませんでした。

そんな12年間を過ごして去年あることにやっと気づきました。それは、どうやら団らんの中にいると体調がいいということでした。親戚の家にいる時、元夫とうまくいっていた時はぐんと体力があがりました。それならば親戚の家の近所に引っ越せばいいのですが、父の暴力から逃げている私にはそれもかないませんでした。

そういった中で、「木の花ファミリー」を見つけ、自然療法プログラムの存在を知り、「団らんの中で療養ができる」と思い、早速ケアプログラムをスタートさせたのです。こちらに来て10日間はただただ楽しく過ごしていました。ひとりぼっちで六畳一間で寝て過ごしていた私はたくさんのやさしい人たちに囲まれ、幸せでした。ところが、急激な環境の変化で疲れたのか、滞在10日目、私はお風呂の脱衣場で倒れてしまったのです。二人の男性メンバーに支えられて部屋へ戻り、歩く元気もなく食事を部屋へ運んでもらった私は、「ああ、これで元のもくあみ。せっかく楽しかったのに、またしばらく元の部屋でひとりで寝て過ごすんだ。」と思っていました。そこで急遽、いさどんとの面談の場が持たれたのです。

自然療法プログラムの中では、1週間毎にプログラムの責任者であるいさどんの面談を受けるのですが、それが私の病気に素晴らしい効果がありました。私にとっていさどんの面談は、腕のいい整体師の治療を受けているようであり、しかもそれは今まで受けたことのない斬新な整体なのです。今まで私が受けてきたカウンセリングを例えるなら、硬くなって動かせず痛みを生じている部分をマッサージしほぐして治療するのに対し、いさどんの面談は、今まで使ったことのない関節がまさに痛みを発している部分にあって、「そこは動くようにできているのですよ」と指摘し自分でそこを治して使っていくやり方を教えてくれるのです。今まで他人から「病は気から」などと言われるたびに、「自分で努力してもどうにもならないから困っているんじゃない!」と思ってきたのですが、23年近く抱えていた統合失調症の症状は、木の花ファミリーと出会って姿を消し、私の人生は根こそぎ救われたのです。

いさどんとの面談の中で、ネガティブに考えをふくらます私の癖と、思い込み・先取り不安が症状をつくっていて、そこから脱出することを教えてもらいました。いさどんは思い込みについてこう話してくれました。「多くの人の思考は、思考の元になる種から発生しています。それは、その人の今までの人格的歴史(カルマ)からくる癖であったり、育った環境から生まれたトラウマであったりします。そこで付いた色や癖がオブラートのように思考を包んでいます。そのことが、私たちが現象世界で出会う出来事の評価を狂わせているのです。その場合、人は対象の人を観ているというよりは、自らの心の癖やしみついている色を見ていることになり、正しい客観的な情報により判断していることにはならないのです。」

時々いさどんから、私が面談で学んだことや日々感じたことを書いた日記を夜の大人会議でみんなにシェアするように伝えられました。そして、みんなの前で発表し、みんなから拍手をもらうことによって、より自信が深まったのです。人の話を聴いて刺激を受け、それをまた人前で発表し反応をもらうというのは、いったい個人にどれだけの力を与えるのでしょうか。きっとひとりで考えただけでは、これほどの効力は出なかったと思います。

そして、みんなが共に助け合うこの環境がなければ、私が治ることは難しかったでしょう。なぜなら、一人で生活していれば、倒れてもいい、疲れて動けなくなってもいいというわけにはいかないからです。それを避けるためには、自分の体力の限界を考えなければいけません。みなさんの理解と支えがあってこそ、元気になれたのだと思います。私はこういった助け合いの精神に出会ったことが生まれて初めてでした。いさどんの面談で得た気付きを実践するこの生活があったからこそ、私の心が私の症状をつくっていることを身を持って知ることができたのです。

「つくる」という言葉には意識的な色合いがあると思います。しかし、私がここで学んだことは、自分が当然と思ってやっていたこと、あまりにも当然すぎて、むしろ無意識的にやっていたことが病を生んでいたということでした。それが無意識にしろ、気づいたからには自分で選択することができるのです。今まではそこに選択が存在することすら知りませんでしたが、自分で原因をつくっていたのだから自分で治ることも自由に選択できることを教えてもらったのです。

そうして、滞在当初はまず歩くところから練習していた私が、6週間でケア滞在を卒業し、今や塾の講師として勤務できるまでに至ったのです。最近の生活はと言えば、日々バスにゆられ町まで行き、塾の講師として小学生から高校生までを教えています。それにこの3日間仕事が休みだったので、畑に出てキビの収穫を手伝いました。みんなと歌いながらキビの穂を刈り、実りの秋を満喫したのです。It’s Konohana Magic!

ここに来る前、私には電力を民主化するという夢がありました。それは日本が自然エネルギー100%になり、それぞれの発電所がスマートグリッドで結ばれて、それぞれの家庭が電力会社を選べるようになることです。以前私は神社に行く度にこうお祈りしました。「日本の美しい自然を守るための活動に参加したい。日本がもっと民主的な社会になるための活動に参加したい。私を治したこと、絶対に後悔させないから、神様どうか私の病気を治してください」と。

そして今、私は木の花にいます。いずれその活動にも参加できることを確信して今、ここにいます。そして、人生でいちばん大切にしてきた「民主主義」という考え方よりも、さらに高いこの生き方に出会ってここに立っています。そして私にはもうひとつの夢ができました。それは私のような病院に行っても治らない症状で苦しんでいる人たちに一人でも多くこの場所を知ってもらうこと、それから力を合わせて生きるこの道を広めること。この二つの夢を叶えるためには広い世界観が必要であることを学びました。ですので、皆様、これからもご指導ご鞭撻、ビシバシよろしくお願いいたします。

私が受けた自然療法プログラムの期間は1か月半と決して長い期間ではありませんでしたが、私にとっては人生のみならず、自我の概念がひっくり返るほどの濃密でダイナミックな時間でした。この場所をゼロからつくってくださったいさどんと創立メンバーの方々に心からの敬意と感謝を申し上げたいです。そしてメンバーの皆様にも、このすばらしい環境のひとつひとつに感謝申し上げます。皆様、本当にありがとうございます。

「メインサポーター・いさどんからのメッセージ」

彼女は滞在当初自らの状態を決めつけていて、最初の面談の際に「早い人は1か月くらい、遅くても3か月くらいで通常ケアを卒業していきます。それ以上かかる人は取り組みが旬ではないということです」と伝えると、彼女はとんでもないという顔をして、「私は2~3年はかかると思います」と自信を持って言っていました。それでケア滞在がスタートしたのですが、とても決めつけが激しく、物事の捉え方も歪んでいるところがありましたので、堅い彼女流の考え方を柔軟にしていくことは至難の業でした。毎日日記を書いてもらったのですが、その日記の内容は被害妄想的でものの解釈がとてもねじれているのです。それに対して客観的な捉え方を伝えると同時に、物事をどのように考えたらポジティブに捉えられるかを提案していきました。そこで彼女はその提案が理解できないときにはすぐに質問してくるようになりました。長年こういった症状を抱えてきた人は理解してもすぐに元に戻ってしまう人もいるのですが、彼女には新たな視点を取り入れていく意志がありました。ですから、1週間毎に行われる面談も、コミュニケーションがどんどんスムーズになってきました。そういった中で、彼女の表情や生活の姿勢に病的傾向が観えなくなってきたときに、症状の根本的原因であるポイントを彼女に伝えたのです。結果、それを理解できたことが今回の卒業につながりました。本人にとってはまだまだと思うかもしれませんが、100%の改善を持って卒業を提案することはありません。ここでは常に当事者に対して問題事を治してあげるのではなく、サポートに徹することにより、本人が自ら気づいて改善を図っていくよう促しています。ですから、これからは元の環境に戻っても自らの姿を観て、まわりの人たちの力も借りながら、健全に歩んでいってもらいたいと思います。

こういった取り組みはとても大事なことですし、病気の原因が何であるのかを知って、あなたは自らの姿勢を正していくことで薬などの対処療法的な医療に頼らなくてもいいことが証明されています。これが、みんなで生活していくことの一番大きな意味であり、それは愛と絆の波動・ネットワークによってもたらされているものなのです。私たちも当事者の気づきのプロセスに出会うことによって、その新たな事例から学びをいただき、そしてその学びが次にまた訪れるであろう当事者のために生かされていくのです。そういう意味では私たちもこういった事例をいただきながら、常に学ばせていただいていることに日々感謝しているというのが私たちのケアに対する姿勢です。ありがとうございました。この貴重な出会いに感謝いたします。