木の花ファミリーは、富士山の麓で赤ちゃんからお年寄りまで100人近い人々が、互いを助けあいながら自然と調和して生きる、21世紀の暮らしを実践するコミュニティです。
ぐりーんぐらすは、木の花ファミリーと同じビジョンを持つ仲間によって2000年に「青草の会」として設立されました。2012年、活動の国際化の進展にともない、「ぐりーんぐらす」に改称しました。人々が助けあって生きる社会づくりを目的として、木の花ファミリーとの連携のもとで、事業を行なっています。
天然循環農法によって、110品目250種類を超える野菜や穀物、10種類のお米をはじめ、自然卵や蜂蜜、味噌やしょうゆ、各種の加工品にいたるまで、食卓にのぼるバラエティ豊かな食材のほとんどを自給し、お客様に提供しています。メンバー全員が血縁を超えた家族として調和して生活する生活、農薬や化学肥料を一切使わない農業、高いレベルで達成された自給自足、農園の枠を超えたさまざまな社会貢献、そして特定の宗教・宗派にとらわれず精神性を重視した日常生活など、完成度の高いコミュニティとして国内外で注目を集めています。
■木の花ファミリーの成り立ち
(血縁を超える家族として)
1994年、人と人とが支えあい、互いを活かしあう暮らしを志した20名の仲間たちが富士山の西麓に移住、ファミリーの前身となる「木の花農園」を創立しました。
「木の花」の名前は、富士山の主神である木花之咲久夜毘売命(このはなのさくやひめのみこと)からいただいています。それまで住んでいた家や経営していた会社を引き払い、まったく何もないところから始めた新しい生活は、ぼろぼろの借家暮らしからスタート。メンバーはみんな農業未経験。何もかもが手探りのまま、失敗を繰り返し、地域の人々にも助けられながら一つひとつを築き上げていく中で、メンバーたちは助けあって生きることを学び、世代や血縁の枠を超えた“家族”としての絆が生まれました。
私たちは、メンバーだけを“家族”と捉えているのではありません。日々ファミリーを訪れるゲストや友人たちはもちろんのこと、まだ出会わない人たちや国境を超えた見知らぬ地に住む人たち、さらには動物たちや虫たち、草花から宇宙に無数に存在する星々にいたるまで、この世界に存在するすべてのものはつながっていて、ひとつらなりのいのちを形成する“家族”なのだと思っています。
(農園からファミリーへ)
20名で始まった木の花農園。互いを思いやりながら自然の流れに沿って生きるその暮らしは、徐々に口コミで広まり、年を追うごとに訪れる人が増えるようになりました。
2006年頃からは、ITやアート、国際的な活動など様々な分野に精通したメンバーが次々と加わり、その活動が確実に「農園」の枠を超えたことから、2007年4月、「木の花農園」から「木の花ファミリー」に改名。そこには、この世界のすべての存在を家族とする想いが込められています。
(温かい絆の中へ)
ファミリーには、年齢も経歴もまったく違う、多種多様な人々が集っています。
メンバーたちは、田んぼや畑仕事、料理や子育て、オフィスワーク、地域の便利屋、音楽活動など、それぞれの能力がもっとも活かせる役割を担い、年を取った人も障害のある人も自分の力を最大限に発揮して、日々を生き生きと過ごしています。
何もないところから始まった暮らしは、今や100人近いメンバーの食べものをほぼ100%自給自足できるまでになり、近隣および全国へも農産物の直販を行なうようになりました。2010年には体験型宿泊施設として「木の花庵」を開業し、年間1000人以上のゲストをお迎えしていました。
また、その温かい絆の中で、うつ病などの「ケア滞在」をする方の多くが回復、社会復帰をとげています。自然療法プログラムのページへ
大人数が共に暮らしながら生活に必要なものを共有し、循環型農業による自給自足を基本とすることで、日本人平均の3分の1の環境負荷(エコロジカル・フットプリント*)の生活を実現しています。
「すべてが家族」― そんな生き方を、日々の中で楽しく実践している、それが木の花ファミリーの暮らしです。
(そして現在)
2019年現在ファミリーは大人子供あわせて91名、ゲストや自然療法プログラムの受講者が常時約10名、合計100名近い人達が共に生活を送っています。
天然循環法を取り入れた農業を基盤とした自給自足の元、地球暦やカタカムナの広い宇宙観を日々の生活に落とし込んだ暮らしをしています。
■木の花ファミリー関連動画
木の花ファミリーってどんなとこ?
木の花ファミリー 〜創立20年を迎えて
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